みんな集まれ半蔵門

子供の事とか映画の事とか戯言とか

「LION/ライオン ~25年目のただいま~」を観て【映画感想】

映画「LION/ライオン ~25年目のただいま~」を観ました。

一言で言うと

子役がとてつもなく可愛い映画です。

(本筋には関係ありませんが)

 

 

あらすじ

オーストラリアで幸せに暮らす青年サルー。しかし、彼には隠された驚愕の過去があった。
インドで生まれた彼は5歳の時に迷子になり、以来、家族と生き別れたままオーストラリアへ養子にだされたのだ。
成人し、自分が幸せな生活を送れば送るほど募る、インドの家族への想い。
人生を取り戻し未来への一歩を踏み出すため、そして母と兄に、あの日言えなかった“ただいま"を伝えるため、彼は遂に決意する。「家を探し出す―」と。

Amazon「内容紹介」より抜粋

 

www.youtube.com

 

感想

すごいぞGoogle Earth

驚きの実話を映画化した作品。

5歳の時に家族と生き別れた青年がGoogle Earthを使って故郷を見つけ出す、というお話。

 

映画としては、何と言うか生活感と言うか、日常感と言うか

「いや、Google Earthて」という感じで少し冷める感じですが、これが実話だからしょうがない。

というか、実話だからすげえ。

だって5歳の記憶で違う国の故郷を見つけることなんか出来ます?

 

でも映画内では「Google Earthをポチポチ押してるだけ」という印象(笑)

(実際にはFacebook等も駆使されていたそうです)

 

観る前からネタバレ映画だけど大丈夫

本作は実話という部分や、タイトルからして

「なんやかんやあるけど30歳の時に家族と再会する」

というオチがわかってしまっている映画ですが、

悔しいかな泣いてしまいます。

 

素敵な人達 

平坦な道のりでは無かったから感動のラストには繋がるのですが、主人公サルーは人に恵まれていたと言えるでしょう。 

 

迷子になってからは怖い思いを沢山してきたけれど、

ミセス・スードブライアリー夫妻友人達といった優しい人達に出会えて本当に良かったです。

 

あとスープを飲んでたおじさんとかね。

一応この人がきっかけだよなぁ。

 

でも、大学生になったサルーが道を歩いているだけで美人の女の子と付き合ったのは腹が立ったズルいなぁと思いました。

(あくまで作品の描写ではね)

 

2つの家族の愛

作中、サルーにとって2つの家族が登場します。

一つは実の家族。

二つ目は養子縁組してくれた家族。

 

その2つの家族の大きな愛を感じることが出来る作品です。

途中、養子縁組に対する考え方にスピリチュアルな部分も出てきますが、深い家族の愛が感じます。

詳しく言いたいけど、ネタバレになるので言えない・・・。

 

とにかくニコール・キッドマンが素敵。

 

インドの過酷な現状

ストリートチルドレンや人身売買、迷子になったサルー自身の体験は恐ろしいもので、インドの現状、世界の現状に考えさせられます。

 

しかし個人的には、サルーと同じく養子縁組になったマントシュの存在が僕の胸を苦しくさせました。

 

サルーは恐ろしい体験をしたものの(作中では)運良く助かっています。

でもおそらく、マントシュは辛い経験をしてきたのでしょう。

それが彼の精神を蝕み、コミニケーションが取れず、彼を孤独にさせる。

そして彼自身もそれがわかっている。

 

インド社会の闇によって、彼のような被害者は多くいるのでしょう。

 

何か力になってあげたい、そんな思いでした。

 

最後に

話の本筋は観る前から予想してた通りですが、家族の愛に深く感動させられる作品でした。

 

僕は本作をBlu-rayで観たのですが、作中、インドの辛い現実とは対照に、オーストラリアの美しい景色も出てきたりするので、Blu-rayでの鑑賞がオススメかもしれません。

 

おわり。