日本にいれば、その実態に触れる機会の無い「少年兵問題」。
子を持つ親になって、子供に関するニュースは深く刺さるものがある。
「少年兵」に対して僕が一番許せないのは、子供達が「選択することが出来なかった」こと。
親や身寄りが無い子供、他にも誘拐や人身売買等で組織に入ることになった子もいるだろう。
その中には経済的な理由でそうするしかなかった子供や、物事の善悪が判断のつかない頃から洗脳された子供もいるだろう。
そんな環境下で選択肢の無い子供を利用する大人達。
僕はそれが許せない。
日本では「少年兵」が出ることは(おそらく)無いと思うが、似た問題は数多くある。
それは最近も話題になっている児童虐待問題。
ほんとにこれは辛い・・・。
松本人志さんも自身の番組で仰っていました。
「家でテレビを見ていてもこのニュースになるとチャンネルを替えるんですよ。どういうニュースかは知っていますけど、それだけに見たくないんですよ」
僕もワイドナショーを見てて、松ちゃんのこの発言には痛いほど共感しました。
(松っちゃんも娘さんがいるだけに心苦しい事件なんだと思います)
僕が前職の肉体労働者だった頃(今ではサラリーマンぶってますが)、休みは少なかったものの、毎日定時で帰っていました。
5時半には家(実家)に帰り、6時過ぎに母と夕食を食べながらニュースを見るのが日課でした。
大抵は物騒な世の中だなー、と聞き流しながら食事をするのですが、こういった虐待のニュースは本当に吐き気がする。
当時、子供嫌いだった僕でも「何でそんなことすんねん」と怒りに震えていました。
子供が犠牲になった事件は本当に辛く、食事を辞めることもしばしばありました。
虐待も少年兵にも共通して思うことは「何も知らない子供を利用するな」ということ。
親(大人)にすがることしか出来ない子供を、狭い世界に閉じ込め、自分の都合の良い倫理感を植え込み、洗脳する。
中学生、高校生ぐらいの子達が地元の先輩とか特攻の拓にバカみたいに憧れてタバコすったり悪行に手を染める、とは違うんです。
そーゆー子達は自分達で「選択」してるんですよね。
(家庭環境が悪くてどうこうは別として)
子供は無条件で幸せになる権利があって、幸せになるべき義務があると思います。
そして大人達にはそれを与えるべき義務があると思います。
ましてや、自分達で産むと決めた子供へなら、猶更でしょう。
子供を産む時、子供を作ろうと思った時、子育ての良い部分しか想像できなかったでしょうか?
バカなのでしょうか?
それじゃあ、小学生の子が「将来赤ちゃん欲しい~」と漠然と憧れているのと変わらないじゃないですか・・・。
勿論、育てにくい子供、育てやすい子供、色々とはあると思います。
うちの子はおそらく「育てやすい子供」なうえに、僕達夫婦の親のサポートが受けれる距離に住んでいるので、子育てに恵まれた環境にあります。
(代わりに僕は通勤時間に絶望していますが)
だから、本当に子育てに悩まれているご家庭の気持ちは100%わかりませんが、どう考えても虐待という結論には辿り着かないのです。
親になる、子供と関わる。
それには相応の覚悟が必要なのです。
子供には無限の可能性が広がっています。
うちの子が初めて寝返りをした時、
「早くない!?アスリートの素質有り!?」
と大騒ぎしました。
うちの子が初めて「これ赤色~、これ黄色~」と色鉛筆を指した時は
「早くない!?やっぱり天才!?将来官僚!?」
と大騒ぎしました。
うちの子をカメラで撮影した直後に「見せて~」と走って来た時は、
「意識高くない!?モデルの素質有り!?」
と大騒ぎしました。
うちの子がパパママの似顔絵を描いてくれた時、
「すごくない!?将来は画家!?」
と大騒ぎしました。
etc・・・
それでも決めるのは子供自身です。
親としてはそれを目指す為の土台を作っておいてあげたいのです。
どんな形であれ、全ては彼女の幸せの為に。
僕の力では世界の子供を幸せにすることは出来ないし、救うことも出来ない。
だから皆が、少なくとも「自分の子供は幸せにしたい」と思って欲しい。
そんなことを考えております。
おわり。