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子供からの手紙が放つある種のプレッシャー

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子供からの手紙って嬉しいですよね。

頻繁に貰うわけではないんですけど、何かの節目に「〇〇してくれてありがとう」みたいなやつをくれたりして、すごく嬉しい。自分へのメッセージが嬉しいのは勿論なんですが、単純にそこに書かれている字の上達が感じ取れる時が親としては嬉しいのです。

「上手になったね」と褒めると照れくさそうに笑う様がこれまた可愛いんですが…問題なのは差し出された字が読めない時。とりあえず褒めとけば良いという意見もございますが、そこは僕の謹厳実直・真実一路な日本男児の心が許さないんですね。安易に何でも褒めると言葉の価値が下がりそうじゃん?

とはいえ、この僕の娘であるので褒めて伸びるタイプな筈なので、出来るだけ褒めてやりたくはある。誰か僕を褒めてくれ。

 

そんなわけで毎度、手紙等々を貰う時はそのようなプレッシャーと戦っている僕なわけですが…先日、娘からこのような手紙を頂戴いたしました。 

 

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む・・・。

 

むむ・・・。

 

これは何だか・・・読めそうだぞ?

こういう時はね「上手に書けたね~。」です。

この「もう少し頑張って頑張って答えを導きだせそう」な時は、ゆっくりとした「上手に書けたね~」の間に脳をフル回転させて考えるのです。但し、答えれるか答えれないかの判断は一瞬で行う必要があるのです。

 

で、この手紙に対しては上手に書けたね作戦を敢行した僕ですが・・・。

どうしようわからない。

二行目と三行目はわかる。確実に「ありがとう ぱぱ」です。問題は一行目だ。素で読んだ感じは「しばれしんたりん」なんですが…何だそれは?僕が33年生きてきて出会ったことの無かった「しばれしんたりん」では無い筈なのだが、一度「しばれしんたりん」を認識してしまうと不思議なもので「しばれしんたりん」にしか読めなくなるのがこの類の問題の厄介なところです。

 

こうなって来るとむしろこれは「しばれしんたりん」が正解なのでは無いかとすら思えて来る。じゃあ何故、33年生きてきた僕が知らないのに5歳の娘が知っているのか?あれか、最近見たアニメのキャラか?僕の脳はフル回転で推理を進める。何のアニメだ?娘がハマっているもの…あれだ、ドラえもんだ。

…いや待てよ?ドラえもんに関してはてんとう虫コミックス45冊を5周読み込んでアニメDVDボックスまで所有しているこの僕に、娘がドラえもん知識量で勝てるものだろうか?

…いや待てよ?まさか新ドラえもんオリジナル道具か!?それなら僕が娘に出し抜かれる可能性は大いにある。僕は新ドラ、所謂水田ドラになってからドラえもんから離れてしまった派なのだから。

成程、これで合点が…いや待てよ?仮に「しばれしんたりん」が新ドラオリジナル道具で、例えばとても寒い(北海道では「しばれる」と言うらしい)日でもへっちゃらになるような道具だったとして、何故僕に礼を言うのだ。

「しばれしんたりん ありがとう ぱぱ」…うん、どういうことだ。

 

まず大前提を考えるべきだった。「ありがとう ぱぱ」に繋がる筈なのだ。駄目だ。わからない。僕は娘に「しばれしんたりん」を買ってあげたことも「しばれしんたりん」をしてあげたことも無いのだ。降参だ。完全敗北だ。

 

僕「ありがとうパパの上は何て書いたの?」

娘「バレンタインやん!」

 

そうだった。これはバレンタインの日の出来事。何故気付けなかったのか・・・。

後からチョコ出してくるなんてズルい。

 

 

というわけでね、子供からの手紙にけっこう苦戦する人って多いと思うんですよね。

皆さんも子供からの手紙が「しばれしんたりん」に読めてしまっても200%間違いですにので気をつけて下さいね。

 

ぶろぐよんでくれてありがとうみんな。