みんな集まれ半蔵門

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スーパーカップに蝕まれた男

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今週のお題「自分に贈りたいもの」。

 

今思えばあの行いがターニングポイントだったんだろう。
あの日々の連続が今の僕を形成している。
あの日の僕は自分がこうなるとは想像していなかった。あるいは想像していても目の前の欲望に負け、問題を先送りしていたとも言える。まるで6時半にセットしたアラームを止め、10分スヌーズを繰り返し、気付けば7時半になっているかのように。

 

要はですね。
20代の時にスーパーカップを食べ過ぎて太ったのがよろしく無かった。
スーパーカップってあれね、アイスのやつ。

25歳の時に大阪の会社に転職したのを期に初めての一人暮らしをしたんですけどね、仕事に慣れるにつれて残業も増えていって10時、11時退社とかザラでした。大国町っていう治安がアレだと言われがちなところに住んでいたんですけど、超駅チカで家賃もお安い僕のお家のすぐ近くにあった「すき家」と向かいの「セブンイレブン」があの頃のツートップでした。そうそう、あの交差点のところ。

 

日々蓄積されるストレス。一方で少なくともその日の業務、残業から解き放れた開放感。そして自宅と会社の往復という侘しい暮らしに一矢報いたい気持ち。それらの矛先が向かったものこそ、すき家の牛丼♪とスーパーカップバニラ味だった。
おそらくジャンキーなものを欲してたんだね。自分で作る時間も無かったし。
それがあの頃の僕が「自分に贈りたいもの」だったんだ。
ともかくこの2つの連携は見事であった。まるでダブルプレーをとることを生き甲斐にしている二塁手と遊撃手のコンビのように。

 

そしてその若者は、調子にのってそんなことをほぼ毎日繰り返しておったそうな。
27歳になったその若者はある日、気まぐれで行った銭湯で体重を測ってみたという。
そこで若者は恐ろしい現実を目の当たりにする。心情的には「悪夢」や「幻」といった表現が合わないでもないが、これは紛れもなく現実なのだ。それはとても残念なことだけれど。

 

体重計の針は77キロを指していた。
ここで説明しておくと、この若者の体重は18歳~25歳頃までは概ね63キロで生きてきたのだ。身長は184センチあり、今考えるとそれなりにスタイルが良かったのかも知れない。でもそんなのは過去の栄光だ。

 

彼の体重は77キロ。
これは誇張でもなく話を盛りたいわけでもなく、本当に「一瞬理解が出来なかった」
まず70キロを超える数字を見ることが初めてだったし、それをゆうに超える77キロ。現役(何のだ)の頃の体重から+14キロだと?スイカ1玉が大体5キロらしいので、スイカ3玉分増量していることになる。農家さん頑張りすぎだよ。


たしかにベルトの上にお肉は乗るようになったし、ベルトもキツイし、階段走ったらおっぱい揺れるし。・・・思い当たる節はありありである。
なお若者は「一人暮らしを初めてから体重計に乗ってなかったので発見が遅れた」などと供述しており、しばらく現実を受け入ることが出来ない様子だったという。

 

そんなこんなであの頃から今日まで中々体重を落とすのに苦戦してまして、今73キロの残念なおじさんです(退職騒動の時は64キロまで落ちたけどまた増やすという怠慢)。
娘達に少しでもかっこいいパパと思ってもらえるように、最低限痩せなくちゃなぁとは思います。

 

みなさんも自分への贈り物は自制しながら吟味してくださいね。
あとで取り戻すのはすんごい大変だぞ。

 

でもスーパーカップうまいよね。
大好き。