みんな集まれ半蔵門

子供の事とか映画の事とか戯言とか

「上の子が下の子を叩く」悩みを持つ親御さんに何の解決にもならないけどとにかくエールを送りたい

f:id:hanzounomon:20181129022559j:plain


おはようございます、半蔵です。

 

今日はちょっと真面目な記事を書きますね!

いや

前フリじゃなくて。

次女誕生でお姉ちゃんに

うちの子供達は、お姉ちゃんがもうすぐ3歳、妹がまだ0歳(生後5か月)の二人姉妹です。(2018年11月30日現在)

上の子がやっと夜おとなしく寝てくれるようになって、だいぶと子育ても楽になってきたところでしたが、下の子が生まれてからはまた寝不足の毎日が始まりました。


寝不足は辛くて大変なのですが、それを上回る不幸・・・いや、むしろ地獄と言っても過言ではない現実が、僕達夫婦に待っていました。

 

次女が産まれてすぐ、長女は「可愛い可愛い、好き好き」と事あるごとに次女にくっついていきました。 また、2歳半になってもおっぱい離れができなかった長女が、妹のことを思ってか、突然おっぱいをやめてくれたりもしました。
(その時の様子はこちら) 

www.hanzoumon.jp

 
僕も奥さんも、そんな姉妹の姿がすごく嬉しかったです。
次女が生まれて2週間ほどは・・・。

 

何の前触れもなく始まった暴力

その時は突然やってきました。

長女がいつものように寝転んでいる次女に擦り寄っていきました。そしていつも通り「可愛い可愛い」とほっぺをなでなで、お腹をなでなで。
僕は「微笑ましいなあと」眺めていたのですが・・・

 

しかし

 

長女が次女の顔を思いっきり叩きました。

 

僕はその瞬間、長女の腕を乱暴に掴み、引き離しました。
僕が長女にそのような事をするのは初めての事でした。

 

たった数秒前はあんなに仲良しに見えたのに、突然の暴力。
僕は驚くとともに、悲しいことに長女への怒り、憎しみが湧いてしまったのです。


こんなことを書くと酷い父親だと思われるかもしれませんが、僕はその時も今も、次女より圧倒的に長女の方が可愛いと思っているのです。

 

いやいや「ひどい!」とか「子供に順位をつけるな!」とか「安月給!」と言わないで下さい。お子さんがまだいない人も、よく考えてみてもくださいよ。

 

初めて彼女ができた時のことを思い出してみてください。
交際がスタートした日に、彼女に対しての好きポイント150ポイントだとします。でも 、付き合って1年後には好きポイント20,593ポイントぐらいになってたでしょ?

要はそういうことなんです。
二人の月日が愛を深めるわけですよ。

 

それが長女との愛は3年間あるわけで、そりゃ愛ポイント29億7,285万ぐらいになりますよ。
次女が生まれた時は本当に感動して、次女に対する愛ポイントも当然ながら相当なものですが、やはり半年の月日では現状、長女にはまだ及びません。
冷たい父親だと言われようが、残念ながらこれが僕の現実です。

 

で何が言いたいかと言うと。
そんなにも長女を愛している僕ですが、やはり次女も大切な存在で、その次女を傷つけた長女に対して瞬間的に「俺の娘に何しとんじゃー!」と怒りに支配されるほどでした。あんなにも長女を愛しているのに。

 

そして、長女に「なんで次女ちゃん叩いたの?」 と聞くと「嫌いだから」というのです。

それが本心なのか僕達にはわかりません。本人にもわかっていないのではないでしょうか。「嫌い」が本心だとしたら、今までの「好き好き」は何だったのでしょうか?そう言えば、僕達(親)が喜ぶからでしょうか?僕達は知らず知らずのうちに長女のストレスを貯めてしまったのでしょうか?

 

本当のことは今でもわかりません。

ただ一つわかっているのは、長女が次女を叩き「嫌い」と言う絶望的な状況が広がっているということ。

 

それからは毎日「好き好きに戻り急に暴力」、そんなことが繰り返されました。

そして、大好きな長女に対して「憎しみ」の感情が湧いてしまう自分にも嫌悪感を抱く毎日でした。 

 

出口の見えない毎日

僕も奥さんも、「上の子が下の子に対して暴力を振るう」ということについて、ネットや本でかなり調べました。

「イヤイヤ期だからしょうがいない」「下の子にヤキモチを妬いている」等々、様々なことが書かれていましたが、どれも根本的解決策にはなりませんでした。

 

もちろん僕達も、次女が生まれる前から、長女への接し方には注意が必要だと思い、事前に調べてはいて、僕たちが徹底してたのは「ヤキモチを妬かない為に長女を優先する姿勢を見せてあげる」と言うものでした。仕事から帰ってきてもまず少女を呼んで抱き締める、とか。

だから「妹が産まれて構ってもらえずに寂しがっている」というのは我が家には当てはまらないと思っていたのですが・・・やっぱり、今まで一人に注いでいた愛情が二人になるわけですから、どこまでいっても自分に向けられていた愛情に物足りなさを感じてしまっていたのかもしれません。

 

気をつけていても一向に次女への暴力は無くならず、本当に僕達は悩みました。

僕は職場のパソコンのデスクトップは、30枚ほどの子供達の写真がスライドショーで流れるように設定しているのですが、今までその写真に見とれて業務が10秒ほど止まってしまうほどだったのですが、長女の暴力が始まってからは、子供たちの写真を見てもそのことばかりが頭に浮かんで職場でも辛い気持ちでいっぱいでした。

 

ともかく長女が楽しく過ごせるように、なるべく長女を第一に生活するようにしていました。長女と一緒に遊んでいる時に次女が急に泣き出しても、しばらく放置して長女と一緒に遊び続け、タイミングを見て長女に「次女ちゃん泣いてるけど抱っこしてあげても良い」と長女が納得してくれるようにしました。
しかし、状況は一向に変わりませんし、そんなことをしながらも「これじゃあ長女がわがままな子に育ってしまうだけなのでは?」と別の不安もよぎり、子育てに悩む一方でした。

 

同じ悩みを持つ人にエールを送りたい

そんな毎日送ってた僕たちですが、11月の頭頃でしょうか、急に次女への暴力がなくなったのです。

本当に何のきっかけもありません。

ただただ、急に無くなりました。

 

結果的に本やネットで見たような「今はそういう時期だからしょうがない」という結論に至ってしまうのですが・・・。

しかし、実際に悩んでいる時は「どこが悪い?何をどうすれば?」と考えて、行動した結果、何も改善されず、の繰り返して本当に苦しい時間を過ごすと思います。

 

だから僕がこの記事でお伝えしたいのは、一つの家庭の事例として「本当に結果的に知らん間に仲良しになったという事があったよ!」ということなのです。

 

本当に何故無くなったかわかりません。

長女がもうすぐ3歳になりますが、長女の成長なのか。次女が産まれて5か月経って、その環境に慣れて落ち着いたのか。

答えは誰もわかりません。それでも、僕達は辛い辛いトンネルを抜けました。

 

同じ悩みを持っている人達が、いつ解決するのか、残念ながらわかりません。

ただ、同じ悩みを抱えている人もたくさんいて、それにはいつか出口が開けるということは忘れずに頑張って欲しいのです。

 

今では我が家には、長女の「次女ちゃん好き好き」が延々と続いていますし、次女が泣いていたら「次女ちゃんパパに抱っこして欲しいんじゃない?」と抱っこを促してくれるほどです。

そして、ようやく僕達夫婦も姉妹の様子を見て心から笑えるようになりました。

本当に今、僕達は幸せです。

 

「次女ちゃん好き好き」と言う長女に「パパ好き?」と聞くと

笑顔で「パパは嫌~い」と120%の確率で返ってきます。

 

・・・

 

辛い。

 

おわり。